展示会・産業動向

食品開発展2026が10月14日より開催|健康素材・製造技術・品質管理から考える食品開発

食品開発展2026を前に、健康素材、味、製造・分析、品質管理、保存性を一つの商品設計として考える視点を整理します。

健康食品と商品開発の資料を整理したイメージ

食品の健康、美味しさ、安全・品質、ロングライフ化に関する専門展示会「食品開発展2026」が、2026年10月14日から16日まで、東京ビッグサイトで開催されます。

食品開発展は1990年にスタートし、2026年で第37回を迎える食品開発分野の専門展示会です。

2026年は、健康素材を扱う「Hi Japan」、味や香りなどに関する「FiT Japan」、分析・計測、衛生、製造技術などを扱う「S-tec Japan」、食品のロングライフ化を扱う「LL Japan」の4つの展示会で構成され、約1,100小間、約40,000名の来場が予定されています。

健康食品やサプリメントの商品開発に関わる企業にとっても、原料だけではなく、製造、分析、品質、味、保存性までを横断して確認できる機会になります。

健康素材だけを見ても商品開発は完結しない

健康食品の商品企画では、まず「どの成分を配合するか」が注目されがちです。

しかし、実際の商品化では原料を決めた後にも多くの検討項目があります。

例えば、原料の物性によっては、粉末のままでは流動性が悪く、カプセル充填や打錠に適さないことがあります。

味やにおいが強ければ、そのままドリンクや顆粒として使用することが難しい場合もあります。

吸湿性が高い素材であれば、製造工程だけでなく、包装形態や保存条件まで考える必要があります。

つまり、健康食品の商品開発では、

素材

製剤設計

製造技術

品質管理

包装

保存性

を個別に考えるのではなく、一つの商品設計としてつなげて考える必要があります。

食品開発展が健康素材だけでなく、味、分析、製造技術、ロングライフ化までを扱っていることは、現在の食品開発が複数の技術を組み合わせる仕事であることをよく表しています。

Hi Japan|健康素材を「商品」にする視点

Hi Japanでは、健康食品や機能性食品の商品開発に関連するさまざまな健康素材が紹介されます。

健康素材を見る際に重要なのは、成分名や含有量だけではありません。

原料の由来、規格、分析方法、安全性に関する資料、採用実績、供給体制なども、商品化を判断する上で重要な情報です。

OEM商品を開発する場合には、さらに製造工場で使用可能かどうか、希望する配合量で製造できるか、製造ロスを含めたコストが成立するかといった実務的な確認も必要になります。

「注目されている素材だから採用する」という判断ではなく、最終商品として成立する条件を確認することが重要です。

FiT Japan|味は健康食品の商品価値を左右する

健康食品でも、味や摂取しやすさの重要性は高まっています。

特にゼリー、グミ、ドリンク、粉末飲料、顆粒などでは、機能性だけでなく「継続して摂取できる味」に仕上げられるかどうかが重要です。

同じ健康素材でも、苦味、渋味、酸味、においなどの特徴によって、商品設計は大きく変わります。

香料、甘味料、酸味料などの組み合わせだけでなく、原料そのものの配合量を調整する必要が生じる場合もあります。

海外向け商品では、さらに国や地域による味覚の違いも考慮する必要があります。

日本市場では受け入れられる味でも、海外では評価が異なることがあります。

反対に、海外で一般的な強い甘味や香りが、日本市場では強すぎると感じられるケースもあります。

商品開発における「美味しさ」は、単なる付加価値ではなく、継続摂取やリピート購入に関わる重要な設計要素です。

S-tec Japan|品質管理は完成後ではなく開発段階から考える

健康食品の商品開発では、製造が完了してから品質を確認すればよいわけではありません。

原料規格、製造工程、分析方法、微生物管理、異物管理、保存条件などを、開発段階から整理しておく必要があります。

S-tec Japanでは、分析・計測、衛生資材、製造技術など、食品の安全・品質管理に関する分野が扱われます。

特に海外輸出を想定する商品では、品質資料の重要性がさらに高まります。

最終製品の試験成績書だけではなく、原料規格書、原材料情報、アレルゲン情報、製造工程に関する資料など、取引先や輸出先から複数の資料を求められることがあります。

そのためOEM先を選定する場合にも、

「作れる工場か」

だけではなく、

「必要な品質情報を管理し、提供できる工場か」

という視点が重要になります。

LL Japan|賞味期限は物流と販売戦略にも関係する

食品のロングライフ化は、単に賞味期限を延ばすための技術ではありません。

在庫管理、物流、廃棄ロス、海外輸出など、事業全体にも影響します。

特に海外向け健康食品では、製造後に国内倉庫へ搬入し、輸出手続き、国際輸送、現地通関を経て販売が開始されるため、日本国内向けの商品よりも販売開始までの時間が長くなることがあります。

そのため賞味期限の設定は、商品開発の段階から物流条件と合わせて考える必要があります。

賞味期限を長くすればよいという単純な問題ではなく、品質を維持しながら現実的な流通期間を確保できる商品設計が求められます。

OEM開発では「工場を探す」前の整理が重要

健康食品OEMの相談では、

「この商品を作れる工場を探してほしい」

というところから始まることも少なくありません。

しかし実際には、工場を探す前に商品条件を整理することが重要です。

対象市場は日本なのか海外なのか。

どのような消費者を想定しているのか。

カプセル、錠剤、顆粒、ゼリー、グミ、ドリンクなど、どの剤形を希望するのか。

原料は指定するのか、OEM企業から提案を受けるのか。

初回生産数量をどの程度にするのか。

希望価格はいくらなのか。

必要な品質資料は何か。

これらの条件によって、適切な原料、製造方法、OEM工場は変わります。

展示会で多くのOEM企業や原料メーカーと出会ったとしても、自社の商品条件が整理されていなければ比較することが難しくなります。

逆に、商品コンセプトと条件が整理されていれば、展示会で得た情報を具体的な開発候補へ変えることができます。

日本での商品開発と海外展開を一つの流れで考える

現在、日本の健康食品市場では、国内販売だけでなく、台湾、中国、東南アジアなど海外市場を想定した商品開発も増えています。

日本で製造した商品を海外へ輸出する場合、商品そのものだけでなく、原材料情報、製造情報、表示、輸出書類などについて確認が必要になることがあります。

一方、海外企業が日本で健康食品を開発する場合には、日本で使用できる原料や表示制度、製造条件などを確認する必要があります。

このため、これからの商品開発では、

原料を選ぶ

商品を作る

販売する

輸出する

という工程を完全に別々に考えるのではなく、最終的な販売市場から逆算して商品設計を行うことが重要です。

当社では、日本国内における健康食品・サプリメントのOEM・ODMをはじめ、原料選定、剤形検討、試作、製造、品質関連資料、海外展開まで、商品化に関する相談に対応しています。

まだ具体的な処方が決まっていない段階でも、商品コンセプト、販売地域、希望数量、価格帯などから条件を整理し、実現可能な商品設計を検討することが可能です。

食品開発展のような専門展示会は、新しい素材や技術を知るだけでなく、自社の商品開発の現在地を確認する機会でもあります。

素材、製造技術、品質、味、保存性、物流。

それぞれの情報を一つの商品へどのようにつなげるかという視点を持つことで、展示会で得られる情報をより実践的な商品開発につなげることができます。


食品開発展2026

開催期間:2026年10月14日(水)~16日(金)\ 開催時間:10:00~17:00\ 会場:東京ビッグサイト 西1・2・4ホール&アトリウム\ 構成:Hi Japan/FiT Japan/S-tec Japan/LL Japan\ 主催:インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社

※当社は本展示会への出展を予定していません。本記事は食品・健康食品の商品開発および関連産業に関する情報提供を目的として掲載しています。開催内容、来場登録、セミナー等の最新情報については、主催者公式サイトをご確認ください。

主催者公式情報

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専門関係者向け参考情報

本ページは、健康食品・サプリメントの研究開発および製品設計に関わる専門関係者の方を対象とした参考情報です。

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